2001/12/19
最も難しいコンテンツの話1
「ドラえもんの科学」というコンテンツは私にとって、最も難しいコンテンツです。実は私のサイトへのアクセスでは「ドラえもんの科学」は常に「てーぶるとーく」と一位、二位を争っており、特に新ネタを書いたことをトップページに書いてある間はアクセス数は一位となります。それだけの人が見ているのです。
もちろん、たくさんの人が見ているページというのは細心の注意を払う必要がありますから、ある程度は難しいと言えます。しかし、そのことは基本的には他のどのコンテンツも同じであり、直接的には最も難しいコンテンツである理由には、なりません。「ドラえもんの科学」が最も難しいコンテンツである理由について、「ドラえもんの科学」の書き方を説明することでわかっていただけるのではないかと思いますので、ちょっと説明しましょう。「ドラえもんの科学」を書くためにはまず膨大な情報を調べるところから始めなければなりません。なぜなら「ドラえもんの科学」では、現在の科学でわかっていることはできるだけ使うという大前提があるからです。そのため、量子学や高分子有機科学や相対性理論、流体力学や人間工学、ロボット工学、はたまた宇宙論に至るまでの全ての科学、特に物理学に対する情報を漁らなければなりません。私は大学入試のときこそ物理を使いましたが、情報工学科の出身です。ニュートン力学のあたりまでならいざ知らず、相対性理論や特に「ドラえもんの科学」で多用される量子学になると、大学でも専門学科でない限り学ぶことはありませんし、物理学科を出た新入社員に聞いたところ、量子論までいくと学士以降でないと習わなかったりもするようです。よって、このような知識、しかもその最新の動向については独学で勉強するしかありません。少し前までは各種科学雑誌の日本語版が出回っており、それに目を通すことである程度の知識が得られたのですが、最近はそれらの雑誌が相次いで休刊という名の廃刊になってしまいましたから、情報を集めるのにも苦労します。
続きます。


 

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