2001/11/23
イチローの新人王の話
イチロー選手が大リーグに渡って一年目で大活躍しましたね。取ったタイトルは首位打者と盗塁王。これだけでも凄いのに、さらにアリーグのMVPにゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞と数々の賞を獲得しました。そして、新人王のタイトルも取りましたね。今回のテーブルトークは、この新人王についてです。
さて、この新人王のタイトルですが、果たして手放しで喜んで良いものなのでしょうか。私はそうは思いません。むしろイチロー選手が新人王を獲得したことに対して喜んでいる人達の心境が私には理解できないのです。今回のイチロー選手の活躍によって日本の野球で超一流の選手は、投手だけではなく、野手でも大リーグでも通用することが確実に証明されました。このことは素直に喜ぶべきことですし、ケチをつけることでもないでしょう。私が疑問なのはあくまで新人王というタイトルに対してだけです。もし、日本の野球が大リーグと対等であるなら、はたして日本の野球で活躍したイチロー選手に新人王のタイトルが与えられたでしょうか。決して与えられることはなかったでしょう。大リーグと対等の日本の野球での実績がある以上、新人とはみなされないでしょうから。つまり、新人王を取ったということは日本の野球は大リーグよりも格下であると証明されたのと同じことなのです。このことに対してなぜ誰も怒らないのか、私にはまったく理解できません。日本の野球界は大リーグと対等になりたかったのではなかったのですか?イチロー選手の新人王を喜んだ人を、私は日本の野球が大リーグに追いつくことを放棄した人とみなさせてもらいます。
私はイチロー選手には国民栄誉賞を辞退するよりもむしろ新人王のタイトルを辞退してもらいたかったです。そして、「日本の野球で選手として活躍した以上、自分は新人ではない、日本の野球は大リーグと対等だからだ」と述べてもらいたかったですね。まあ、絶対にありえないことと、わかっていますし、私自身、日本の野球は大リーグよりも格下だと思いますが・・・。


 

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