2001/08/02
熱暴走の話
二日の夜から朝にかけてサーバが停止していました。とりあえずマシンを再起動してさっそく調査したところ、どうもログなどに特におかしなところはありません。その後原因を調べてみるとどうも熱暴走だったようです。
私のサーバルームは室温が40度を越すことも珍しくありません。窓を開けていてもそのくらいの温度になります。サーバが落ちたときはたまたま窓が閉まっており、室温が40度を遥かに上回ってCPUファンなどの処理限界をオーバし熱暴走したようです。熱暴走といって思い出されるのは私が一番最初に買ったパソコン、PC6001です。このパソコンはZ80互換のCPUを積み、RAMはたった16K(拡張して32K)という代物でしたが、4年ほど現役でした。キーボードが本体と一緒という当時の通常のスタイル(富士通のFM-7なども全てこの形状。シャープに至ってはディスプレイまで一体化されていた)のパソコンでしたので熱が篭りやすく、誇張ではなく本体左上にあるスピーカの上にマグカップに入れたコーヒーを置いておくと冷めないくらいでした。そしてよく熱暴走しました。あれからもう20年ほど経過していますが今だパソコンと熱暴走は切っても切れない縁があるようです。しかもその根本的な対策は、まだなされていないと言って良いでしょう。もちろん熱を発生しやすいのはCPUで、CPUが低電力仕様になれば多少は改善されますが、熱を発しやすいのはCPUだけではなく、モータを使用しているディスク類もかなりの熱を持ちます。CPUが早くなり、ハードディスクが巨大化すればするほど熱の発生も大きくなり、ハイスペックマシンは熱の塊となります。しかもケースのサイズは小型化しつつあります。そろそろ速度とは別の観点でパソコンというものを選ぶ時期が近づいているのかもしれません。自分はこの文章をCeleron450のマシンで書いていますが、この速度に不満を思ったことはありません。普通に使う分にはこの程度で構わないわけです。
ノートパソコンはすでにその傾向にありますが、デスクトップもロースペックでも省電力。これが今後の流行となるのではないでしょうか。


 

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