2001/07/22
月の旧名の話1
調子に乗って色々と書いたテーブルトーク英語強化期間ですが、これほど人気の無かったテーブルトークも珍しかったです。さて、その中で月の名前の話というのを書いたのですが、日本ではどんな由来があるのでしょう。調べてみてもあまりに情報が少ない上、はっきりしないことが多く、非常に後悔したのですがとりあえず書きます。
一月の旧名は「睦月」と言います。これの由来は一族郎党が一箇所に集い、また友人が年始参りに出かけて仲睦まじく過ごす月であることから、という説が有力ですが、それ以外にも昔は正月に全員で一斉に年を取った(数えと言う奴ですね)のですが、これは新年になると天と地の気が融合し、睦ぶことから来たという説もあります。他の月もそうなのですが、一月にも数々の別名があります。新年を祝うことから「祝月」、年の初めから「年初(端と書くことも)月」、昔は一月から春が始まりましたから「初春月」、年の暮れから新しく始まった月なので「暮新月」、初物から「初空月」「霞初月」「初見月」さらに「太郎月」も同様です。これ以外にも願望も含まれているでしょうが緑が始まる「早緑月」という言い方や、干支に当てると子に当たるためでしょうか、「子日月」などとも呼ばれていました。それ以外にも私には意味がわかりませんでしたが、「建寅月」「三微月」といった別名もあるようです。二月の旧名は「如月」と言います。中国最古の辞典である「爾雅(じが)」の中の「釈天」に「二月を如となす」とあり、少なくとも漢字はそこから取られたようです。しかしこれを中国ではきさらぎとは読みませんから、読み自体は日本で作られたものと考えられます。その由来にはこれまた複数あり、最も有力な説は寒さがまだ厳しく衣をさらに着る(衣更着)という説ですが、「生更ぎ」からきており、寒い冬から春に向かって草木が更生するという説もかなり有力です。さらに陽気が発達する季節であるという「気更来」説、「草木張月(くさきはりづき)」が変化したという説や「萠揺月(きさゆらぎづき)」もあります。
中途半端ですが明日に続きます。


 

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