2001/06/20
放射能の話1
放射能が身近になってきました。最近はそれほど見なくなりましたが、いつまた原発事故が起こり、そしてそのときの事故の程度がどの程度かなのかも予想できません。改善されたと言いながら一向に改善されない「虚偽の報告」。自分で自分を守るために知っておいたほうが良いことが多いようです。ただし直接放射能について説明するのはあまり面白くないので、放射性物質に汚染された場合の対策と放射能の測定方法という非常に間接的なものを説明しようと思います。このへんの後ろ向き加減がテーブルトークっぽくていいでしょう。
まずは放射能に汚染された場合の対策から。放射能に汚染された場合、重要なのは水洗いです。水まで汚染されたらもうどうしょうもありませんが、例えば原発事故があって放射性物質を含んだ雨が降ってきたなんて場合は、とにかくなんでもかんでも水洗いすることをお勧めします。放射性物質は体内に入ると蓄積される性質がありますから体内に入らないようにするのが一番だからです。そのためには水洗いに勝るものはありません。そして、とりあえずヨウ素を飲みましょう。ヨウ素を飲む方法はチェルノブイリ原発事故で有名になりましたが、何故それが放射能避けになるかというと、ウランが核分裂すると放射性ヨウ素(ヨウ素131および133など)が生成されるからです。この放射性ヨウ素という物質は半減期が非常に短いため自然界ではまったくといってよいほど存在しない物質です。これが体内に入ると甲状腺に溜まり、被爆することになります。そこで、あらかじめ害の少ないただのヨウ素を飲んでそれを甲状腺に溜めておき、放射性ヨウ素が体内に入ったときには満員御礼状態で甲状腺に放射性ヨウ素が溜まらないようにするという、嘘のような本当の話です。ちなみにこのヨウ素を飲むという手段はセシウム、バリウム、クリプトンなどの放射性物質にはまったく通用しません。あくまで気休め程度と考えたほうが良いかもしれませんね。
明日は放射能の測定方法について説明します。


 

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