2001/04/23
バーチャルアイドルの話3
昨日の続きです。
どうせやるなら、とシナリオにも凝りました。絵理香ちゃんはネットワーク界ネフティ(当時人気があったネットRPGレフティと大手商用BBSニフティとの造語)から来た王女で、来た理由が悪質ネットワーカーが増大したことでネフティが壊れかけている、それを助けるためには良質ネットワーカーを育てなければならない、というシナリオで実はワンクール(十三話)のシナリオタイトルとあらすじまで用意されていました。そしてそのシナリオ通りに草の根BBSそのものも秩序系を標榜しました。また、これに付随してCGだけではなく電報知能プログラムの作成、アニメーション作成、ホストプログラムのメッセージを全て絵理香ちゃんによる語りかけに変更、実はかの着せ替えプログラムKISSも出していますし、途中で音楽担当のT氏が加わってMIDIによる音楽配信など、当時の言葉ではメディアミックス、今言うのならマルチメディア?展開をしました。この計画はかなり成功をおさめていたのですが、肝心のY氏が家庭の事情でドロップアウトし、二代目のCG作家(小夜香計画の絵を描いている人です)は私がぼやぼやしている間に他に奪われてしまい、三代目は量産できない人だったため手の打ちようがありませんでした。おまけにT氏も個人的な事情から参加できなくなり、新魔法少女計画などの企画も一度は立てはしたのですが結局は途中で頓挫したのです。冷静に考えれば自分に絵心がないにも関わらず二人三脚で実行すれば一人が倒れれば失敗するというのは当たり前の話だったのですが、なまじ中途半端に成功したため無理に続けようとして崩壊した、という悪い見本になってしまいました。
現在、バーチャルネットアイドル市場を見ると成功しているのは、やはり個人運営のところですね。どうも自分でCGから文章からすべてこなさないと生き残れないようです。でも、これって結構厳しくないですか?しかし、それにつけても今にして思えばこの企画、良い思い出というよりもかなり痛いものがあります。私も若かったというべきでしょうか。


 

Topへ