2001/03/24
ネットの情報の話
あるwebpageで行方不明になった子供を捜してほしいという掲示があり、そのwebpageにあちこちからリンクが貼られたのですが、実は母親が子供を連れて実家に逃げたという顛末でした。この件についてリンクしてしまったサイトはリンクそのものを「なかったこと」にしたり、このwebpageを攻撃したりしていますが、今回の事件が事実であった可能性もあったわけで、その場合には掲載することで早期発見ができた可能性もありますので、気持ちはよくわかります。
今回の事件は特に「なかったこと」にしたサイトには考えてほしい事件だと思います。この問題は情報の信憑性というもの、サイトの持つ影響力というものを知る良い機会だと思います。全ての情報をチェックすることは不可能ですし、それをやってしまってはニュースの速報性を失いますし、いちいち裏を取っていたら何も掲載できなくなります。同じような事件が起こる可能性は高いのですが、そのときに自分はどうするのかということについて考えてもいいのではないでしょうか。今度同じような事件が発生したときも、また「なかった」ことにして誤魔化すのか、きちんと状況を説明した上で掲載しないのか、掲載して間違っていたら訂正を載せるのか、色々な選択肢があるはずです。その運営方針をきちんと明確にしておくことは決して悪いことではないでしょう。せっかく前例ができたのですから、これはチャンスです。私も今回の記事をトップに掲載するべきか悩みました。自分のサイトなんて掲載したことで影響力を持つとは思えませんが、誰かが見てその人のサイトに載せて・・・とやることで範囲が広がる可能性もあったのです。そんなときに、あるサイトで「きちんと当事者に連絡を取った上で疑問があるので掲載しない」という方針を貫いているのを見ました。私はその管理者の姿勢に共感して掲載しなかったのですが、もちろんその管理者が述べたように、事実関係がはっきりした時点で掲載する可能性はありました。
ここで書いておきますが、今後同じような事件が発生したときには自分から上記のことを行って掲示・非掲示を決めます。


 

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