2000/10/01
コーヒーの話
コーヒーにこだわる人はとことんまでこだわります。私もしょうもないことにこだわりやすい性格なので一時期コーヒーに異様にこだわったことがあります。出し方一つ取ってもドリッパーから始まって、サイフォン、そして水出しコーヒー(これをやってる店は私が知っている限り一軒しかありません)まで。行けるところまで行ってしまったのです。結局、私のコーヒーのいれかたは熱を持たない手挽きで豆を挽いてサイフォンで入れる方法にたどり着いてしまいました。本当は自家焙煎(フライパンでも出来ます)まで行きたかったのですが。
うちの近所にちょっと変わった食材屋があります。一応コーヒー豆を売る店を名乗ってはいるのですがその他の食材も扱っています。しかも置いてあるものが半端ではありません。例えばバターなら幻のカルピスバターとか、とにかく最高の品しか置かないというポリシーのある店なのです。そこのコーヒー豆はもちろん各ブランドの中でも最高の品しか扱いません。例えばコロンビアはその名前では置いておらず、その中でも最高級品種のサン・アグスチャンの名前で置いてあります。ブルーマウンテンはもちろんウォーレンフォード物(牧場の名前。ここの品はまず本物。日本で売られているブルーマウンテンの総量は現地の総生産量の10倍です)しか置いていません。キリマンジャロですらタンザニアAAの名前で置いてあります。その店で非常に変わったコーヒー豆を見つけました。ブルーマウンテンよりも高い値段のついたその品はオーガニックコーヒーガラパゴス。そう、あのガラパゴス諸島で取れるコーヒーなのです。あと88gしか残っていなかったそれを買い求めたところ、少なくとも今年一杯はどうやっても再入荷できないとのこと。早速いれてみたのですが、まったく甘みの無い豊潤な香り、絶妙な酸味と苦み、コクも素晴らしく、この店で買うセルベストラジャ(内乱で採れなくなったトアルコトラジャはついに在庫が尽きた)よりも上の味でした。
余談ですが今日(10月1日)はコーヒーの日です。この時期になると新コーヒーが出回り出します。


 

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