2000/08/07
呪術都市秋葉原?の話
秋葉原はほとんど知られておりませんが、実はもともとは巨大な呪術都市だったのです。そんな馬鹿な、と思われる方がほとんどでしょう。この科学の時代に呪術都市なんてナンセンスだ、と。正常な反応ですね。でも、この秋葉原という町は人々がまだ呪術が信じていた頃に作られた町だということを忘れてはなりません。
秋葉原はもともとは「あきばがはら」と呼ばれていました。一部の人が秋葉原を「アキバ」と呼ぶのはここに語源があります。秋葉大権現という神様を勧請したため、この名がつきました。ですが、秋葉原が呪術都市というのはこのことではありません。周りを見るともっと凄いことに気づきます。まず、JR山の手線を見てみましょう。秋葉原はどの駅に挟まれていますか?そう、御徒町と神田です。御徒(信徒)の町と神の田の間にあるのです。さらに、秋葉原の近くには神を保つ町(神保町)があります。これだけ神に囲まれた町も珍しいと思いませんか?しかも、これらの町は秋葉原を中心としてほぼ同心円上にあるのです。さらに秋葉原の足元には白々しいほど縁起の良い名前の末広町と万世橋があります。では秋葉原から鬼門(北東)の位置には何があるでしょうか。浅草があるんです。そして、秋葉原自身はある場所から見て鬼門の位置にあるのです。そう、皇居なのです。では、一体、誰が、何の目的でこのような呪術都市を作り、しかも巨大な電気街としたのでしょうか。以上、もっともらしいですが、これは私がよく使う冗談です。つまり嘘です。ちょっと調べるか考えればすぐに嘘だとわかるんですよ。そもそも皇居が移転してきたのは明治時代、秋葉原はその前からあります。秋葉大権現の話は本当ですが、神系の町は実は同心円上にはありませんし、鬼門・裏鬼門もずれてます。信じてしまった人、ごめんなさいね。
Web上では嘘と本当がごちゃまぜになって入っていますから他人の話を鵜呑みにせずにそれっぽい話は誰の発言かに関わらず、信じる前に自分で調べる必要があります。みんながみんな私のように「嘘です」、と書いてくれるとは限りませんから。


 

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