2000/07/09
月三本の話
私が代表をつとめている小夜香計画から「小夜とら」がリリースされました。これはタスクトレイに常駐するアプリケーションランチャです。驚異的なことにこの一ヶ月の間に「小夜誕」「魔導2000」「小夜とら」と、三本ものソフトがリリースされたことになります。何故このようなことが実現できたのか、実は別に不思議なことではないのです。私がオブジェクト指向方法論どおりの設計をしているからなのです(オブジェクト指向言語の話参照)。
小夜香計画では以前に作ったソフトをオブジェクト単位で切り出して再利用できるようにまとめてあります(小夜香占いいぢめっこバージョンだけは違います。あれは私はノータッチですから)。今回、これだけの高速リリースができたのも、以前のオブジェクトの六割程度を流用したためです。特に「小夜誕」以降はタスクトレイ専用クラスを作ることで、その継承から簡単にタスクトレイアプリケーションを作成する技術が確立されました。それ以外にも標準インターフェースのダイヤログも流用型ダイヤログクラスを使用したり、今回は使用しませんでしたが「魔導2000」では画像処理系機能のクラスライブラリ化もしてあります。ヘルプファイルですら雛形があり、それに追加する形で完成させられます。これらのクラスは小夜香ファンデーションクラス(SFC)としてどの小夜香計画アプリケーションでも利用できるようにまとめてあります。私はただ開発時にそれを読み込んで使うだけです。では、どうして今まではそんなに高速な開発が実現できなかったのでしょうか。実は過去の蓄積が少なすぎたからなのです。どんなにつまらないようなことや一生再利用されないようなことでもきっちりクラス化して再利用可能にしておくことはそのときは面倒かもしれませんがのちのち非常に有用になるという良い見本となりました。
ま、言ってみれば小夜香計画は数々のモンスターを倒し、開発経験値がたまって、やっとオブジェクトクラスチェンジできるほどレベルアップしたというところでしょうかね。久しぶりにテーブルトークらしい落ちでした。どっとはらい。


 

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