2000/07/01
不揮発メモリの話
昨日のメモリの話は揮発メモリと呼ばれ、電源を切ると中身が消えてしまうようなメモリの話でした。今日は不揮発メモリと呼ばれている、電源を切っても中身が消えてしまわないメモリの話です。現時点で有力な不揮発メモリはだいたい三種類で、薄くて小さいぺらぺらの黒いシート状で、フロッピーをそのまま小さくしたようなイメージのスマートメディア、携帯ゲーム機のカートリッジのような形状でプラスチック製の殻に覆われているコンパクトフラッシュ、ただの板のメモリースティックです。それ以外にも今後現れる規格が目白押しですが、今のところはこの三点に絞ります。
この三つの規格、私でもどこがイニシアチブを取り、デファクトスタンダードとなれるのか、まったく予測がつきません。それぞれにメリットとデメリットがあるからです。大きさはそれなりに大きいですが安さと大容量が魅力のコンパクトフラッシュ、容量には問題がありますが、形状がもっとも小さく、フロッピーディスクアダプタでデスクトップにもそのまま使えるスマートメディア、性能も大きさも価格も問題だらけ(ただし大きさに関してはハーフサイズのものを出してアダプタで以前の規格との互換性を持たせるらしい)ですがソニーが開発しているため、自分ところの機器をすべてそれ用にしてしまえばそれだけで大きなニーズが獲られるメモリースティック。私は恐らくプレステ2にこれを対応させようとするのではないかと睨んでいます。この不揮発メモリデファクトスタンダード戦争のほうが揮発メモリデファクトスタンダード戦争よりも今後の展望がまったく見えないだけに面白いです。下手するとこの三つがそのまま共存した状態がずっと続くのではないかと思います。超小型機器ではスマートメディア、大容量が必要ならコンパクトディスク、独自に勝手にメモリースティックという住み別けが発生する可能性もまだまだ残されています。今後も目が離せません。
案外、突如全ての利点を兼ね備えた第四勢力が彗星のように現れて、三つとも駆逐されてしまったりしてね。


 

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