2000/05/10
ハイジャックの話
ちょっとあるところでこの話をあがたのですが面白いのでここでも書きます。ハイジャックの語源を御存じでしょうか?ハイジャックのハイは実は高いという意味のhighではなくて、やあ、とかおっすという意味のhiなんです。jackというのは君とかお前みたいな、男性に対する馴れ馴れしい言い方です。guyと同じですね。ちなみにguyというのは昔イギリスで教会を狙って無差別爆弾テロをしていた共産主義者のguyという人が自分の爆弾で自爆したのに命が助かったところから丈夫なguyという意味でタフガイと言われたのが語源です。つまりナイスガイは「なんて素敵な共産主義の爆弾テロリスト」と言っていることになります(?)。
これは元を辿ると、昔のアメリカに行きつきます。昔、アメリカには「やあ、君(Hi,Jack!)」と叫んで知り合いのふりをして近づいて車を止め、運転手をひきずりおろして車を奪って逃げるという強盗がいまして(冗談のようですが本当の話です)。それで乗っ取ることを「ハイジャック」と言うようになったのです。ですから「バスジャック」とか「電波ジャック」なんてのは完全な誤用で、その証拠に英和辞典を引けばわかりますが、jackに奪うとか乗っ取るという意味はありませんし、hijackの意味は乗っ取るとか奪うという意味で乗り物は限定されていません。ところが日本の辞典には飛行機を乗っ取ることなんて書いてあったりします。なんでこんなことになってしまったかというと、このハイジャックという言葉が日本に届いたのがかなり後だったことと、最初に使われたのが飛行機のハイジャックだったということのようです(これがどの事件だったのかは結局わかりませんでした)。そのため、当時の「有識者」が勝手にハイは空が高いからで、飛行機を乗っ取ることがハイジャックだと思い込んだんですね。まったく今も昔も「有識者」は変わりませんね。
面白いことに本来は和製英語だったバスジャックが何故かアメリカの一部でも使われているようです。まともなニュース番組などではちゃんとバスがハイジャックされたという表現をしているのですが。


 

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