2000/05/07
スチルトンの話
ブルーチーズ。アオカビのチーズです。アオカビのチーズなんて汚くて食べられないわ、なんていうあなた、ご存じですか?あなたが好きなカモンベールチーズの皮は実はシロカビなんです。シロカビとアオカビの違いなんですから、カモンベールチーズもブルーチーズも対して違わないでしょ?なのになんでシロカビはOKでアオカビはNGなんでしょう。
ブルーチーズと言えば真っ先に思いつくのがロックフォールです。ブルーチーズの王様にふさわしい味と風格。実は世界三大ブルーチーズというのがありまして、そのうちの一つでもあります。残りの二つですが、一つはゴルゴンゾーラです。これも知っている人が多いでしょう。かなり個性的な味のブルーチーズです。最後の一つ。これがなかなか出てこないんですよね。実はスチルトンというチーズです。そんなブルーチーズあったっけ?という人のほうが多いと思います。よほどのチーズ好きでないと知らないチーズですから。このチーズはこれといった特徴らしき特徴がないのが特徴です。そうですね、ロックフォールから強烈な塩っぱさを除いた味というか、ゴルゴンゾーラから個性を取り除いたような味というか。なんだ、たいしたことないじゃん、と思った方もいるかも知れません。実際たいしたことないんです。なにせ日常的に食べられることが重視されたブルーチーズですから。そのため、日本で買ってもロックフォールの半額、ゴルゴンゾーラの3分の2の値段で買えます。その割に味はかなり良いです。この値段ならブルーチーズのスパゲッティとかで使っても気になりません。そんな、主婦には美味しいチーズがスチルトンです。しかし、世界三大ブルーチーズの一つの割には先ほど書いたとおり無名で、かわいそうな境遇にあります。私、このチーズ大好きなんですけどね。酒ですと本格派の赤ワインとは駄目ですが、テーブルワインやエール系の軽いビールなんかととっても良く合います。本当に日常的なブルーチーズだなぁ。もしどこかで見かけることがあったら試しに買ってみてください。
とか書いてそのせいで売りきれてたり値段が上がってたらやだなぁ。


 

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