2000/05/03
女性の話
私が苦手なものに女性があります。苦手といっても女性の前だとあがって喋られなくなるとかそういう苦手ではありません。
私には姉が二人います。父親は仕事で家におらず、私は三人の女性に囲まれて育ちました。これがどういうことかというと、母親が三人いる状態だと思えばわかりやすいかも知れません。おかげで女性に理想を持ったりということはありませんでした。そのかわり、とにかく女性には逆らうな、守ってあげなければならないというような観念が骨の髄まで染みついてしまったようです。しかも二人の姉は両極端の性格をしており、母親もある意味で個性的だったものですから、ほとんどの女性に対して「ああ、この人は上の姉型だな」とか「下の姉型だな」という感じで付き合いかたがわかるのです。そして、「あ、やばい」というとき(しかもそれがわかってしまう)にもこの能力は遺憾無く発揮され、さらに逆らってはいけない観念が発動すると、彼氏に振られたという女性の愚痴に4時間も付き合ったり、付き合っている彼氏の奇行について5時間も電話で聞く羽目にあいます。彼氏のいる女性を乗せて、松島まで日帰りで車を出したこともありましたっけ(さすがにこのときはあおい氏に「てんてんさんは女性に甘すぎる」と言われてしまいました)。むしろ嫌われて放っておかれてくれれば楽なのですが、相手との付き合い方を知っている上に基本的に無害(男嫌いの女性が何故、「あなただけは平気なのよね」という辛辣な言葉を吐くことができるのかは今後研究する必要がありますね)で、しかもなまじっか相談に乗ったり愚痴を聞いたりするもんですからよく利用されています。断るのはこの逆らってはいけない観念が邪魔するんです。この状態を女性が苦手と言ってもよいでしょう。
余談ですが、もし、あなたの知り合いで年の離れた姉がいる末っ子の男がいたら、「小さい頃に生ける着せ替え人形にされた経験があるだろ」というカマをかければまず的中します。相手の狼狽ぶりを見て楽しむのも良いでしょう。


 

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