2000/02/10
プログラムの話
小夜香プロジェクトの代表という、ほとんど名前だけの肩書きを持っているところからわかるように、私はソフト開発が出来ます。職業もソフト開発(正確にはシステムエンジニア)です。一番最初にプログラムを組んだのは20年近く前だったと思います。当時、秋葉原のBitInnというNECのモデルルームでは、時間制限はありましたが、無料で好きなパソコンを使わせてくれました。私は毎週日曜になるとそこにカセットレコーダ(信じられないでしょうが、当時はHDDなんかなくて、フロッピーも8インチ、大抵はカセットテープにデータを保存していたのです)を持っていって、プログラムを組む、という作業を延々としていました。小学生のころです。その後、親を言いくるめて(親の仕事の手伝いに使うという名目。ちゃんと作りましたし、使われました)名機PC6001を買ってもらい、そのころからマシン語という数字の羅列に手を出し始めました。中学を出る頃には既にほとんどのアルゴリズムを書けるようになっていました。それが今になってどのくらい生きているかというと、全然役に立っていません。もはやテクニック不要で誰でも少し勉強すればプログラムが書ける時代になったんですね。
で、誰でも書ける時代に自分の作ったソフトが使ってもらえるようにするには・・・アイデアしかありません。小夜香プロジェクトの作品は、どれもこれもアイデア勝負の作品です。誰も手を出さなかった分野に手を出せばいい、というのが根本にあります。小夜語呂なんてもろにそうですね。
この傾向はますます加速すると思います。もちろんプログラム自体はどんどん複雑になっていっていますが、幸いなことにそれを補助するツールの開発速度も加速度的に進化しています。
昔は手段のために目的が制限されていましたし、手段自体が少なかったのですが、これからはまずアイデアがあり、そのアイデアを実現するためにはどうするかを考える、という本当の意味での「目的のために手段を選ぶ」時代になってもいいんじゃないかなと思います。
現実は「ポリゴン」という手段のために目的を作ったゲームとかそんなんばっかりだというのはもちろんわかっています・・・。


 

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