もなみ9歳 〜Lite〜
2006年12月19日 |
技術者トカ |
えっと。
ウィニー裁判が終わった直後に、ウィニーの開発者様のコメントが発表されましたよねー。
その中で、こんな言葉が出てきたのを覚えていらっしゃるでしょうかー。
「技術者が、あいまいなほう助の可能性に委縮して有用な技術開発を止めてしまう」。
これを聞いて、皆様はどのように思われましたかー?
もなみは、これを聞いて、初めに怒りを覚え、次に疑問が浮かびましたー。
なんでそう感じたのかはちょっと後回しにして、まずはこの言葉の検証をしましょー。
この言葉で重要なポイントは「あいまい」という点だと思いますー。
そして、何をもってあいまいと言っているかと申しますと、「著作権者の利益が侵害されることを認識しながらウィニーの提供を続けており非難は免れない」という判決の言葉の持つあいまいさですねー。
これを文字通り解釈するならば、「著作権違反を黙認した」ということになるのですケド、では、どのような対策をとれば「黙認していない」ということになるかの判断がないのですよー。
だから、あいまいなのですねー。
このことを踏まえて、もなみが何故怒りを覚えたのかを書きますー。
まず、この言葉が意味するところを考えてみますと、今回の裁判の結果、つまり「どこまで対応したらほう助に問われないかが判らない」ため、有用な技術開発を止めてしまうということなのですケド、これってオーバースペックであっても絶対にほう助に問われないような仕組みを作ってしまえばいいということになりますよねー。
でも、もなみがそういうと、そんな仕組みは不可能トカ言われるわけですよー。
そして、不可能だからできない、やれない、萎縮する、止めてしまうー。
それって、本当なの?
排ガス規制によって車が進歩したように、技術というのは、制限とそれに対する挑戦によって進化したと思うのですケド。
ちょっと例を出してみましょー。
これはプロジェクトXで放送されたと思いますケド、コピー機の開発には、ゼロックスの特許という巨大な制限があったのですねー。
しかも、その制限は特許の持つあいまいさゆえに、実際にどこまで引っかかるのかよくわからない点があった(特許は厳密なものと思われるカモ知れませんケド、実際にはグレーゾーンがあり、どこまで引っかかるのかは争ってみるまで判らないということは多々ある)のですー。
だからといって、コピー機の開発を止めたり、不可能と諦めたりしないで、キヤノンの技術者様は絶対に特許に触れない新しい技術を編み出しましたー。
同じように特許関係ですと、最近あったユニシス様のGIFフォーマット有料化が挙げられると思いますー。
GIFフォーマットが有料化された結果、可逆フォーマットの画像は不可能と技術者様は萎縮したでしょうかー?
逆にこれをチャンスと捉えて、一切特許に引っかからない可逆圧縮フォーマット、PNGを開発しましたよねー。
あるいは、青色発光ダイオードは技術的に不可能と言われていましたー。
でも、中村修二様は青色発光ダイオードを作り上げましたよねー?
なんででしょうかー?
もなみが思うに、技術者様って、不可能トカ無理トカ言われたり、異常に高い制限があったりすると、それに対して萎縮したり開発を止めてしまうような人たちではないと思うのですよー。
技術者様って、不可能トカ無理トカ言われると、逆にそれにチャレンジして打ち破ってやれと燃えてしまう人たちだと思うのですよー。
そろそろ、もなみが怒りを覚えた理由が見えてきたのではないでしょうかー。
答えを言ってしまうと、ウィニーの作者様の言葉が技術者様を馬鹿にした発言だったからですー。
だって、「日本の技術者は、ほう助の可能性ごときに萎縮して開発できなくなる、腰抜けどもだ」と言ってるのと同じなのですからー。
技術者じゃない、もなみですら怒ったのに、こう言われて怒らない技術者様なんていないでしょ?
ですから、なぜウィニーの作者様が技術者様を挑発されたのかというのが、もなみが抱いた疑問なのですー。
だいたい、ウィニーを開発した経緯そのものが、まさしく技術者様の「不可能にチャレンジする」行為そのものだったわけですから、ウィニーの作者様は技術者様がどんな性格の人たちかということを知っているはずですしー。
そして、出た結論は、今回の発言の真意はそこにあったのではないかということー。
つまり「ふざけるな、技術者を舐めるな、その不可能に挑戦してやる!」と技術者様が発奮するように、わざと挑発したのではないかということー。
今回の裁判、恐らく上告しても勝てる見込みは限りなくゼロに近いでしょー。
それでも、ウィニーの作者様は最高裁まで争い、そして敗訴するでしょー。
このときに、恐らく、技術者暗黒の時代が来たというような趣旨の発言をされると思いますー。
技術者様は、そのとおり、もう開発は不可能と思うのか、それとも、そんなことはない、不可能に挑戦してやると思うのか、どちらを選ぶのでしょうかー。
これで前者を選ぶようであれば、まさしく技術者暗黒の時代だと、もなQは思いますー。
名無し様:よくわかんない判決ですよね〜。積極的な著作権侵害の意図はないけど有罪。つまり、未必の故意? 名無し様:winnyマニュアルみたいな物を出版していたマスゴミの責任ってどうなんだろうね?著作権違反の方法を詳しく解説していた責任はあるはず。用は見方のマスゴミは不問で、見せしめが金子氏って所か 名無し様:GIF特許にあいまいな点は無いけど今回の判決にはあいまいな点があるのが問題なのでは 芹香様:↓わたしorz 誰か:本題から外れるが、PNGはdeflate使ってるだけだからあんまりすごくないと思う。 名無し様:結局のところ、萎縮する大多数の技術者と発奮するごく限られた技術者、それと騒ぐ外野 名無しちゃん:「お子様」じゃなきゃぁ技術者じゃぁないんだよ明智君。特に日本の団塊の世代の血を色濃く受け継いだ人ほどね 名無し様:↓お子様はもなQ見てもいらつくだけだから、大人になってからおいで うし様:その発言は建前でしょ。料金回収システムさえあればP2Pで垂れ流しだって問題は無いかと。フリープログラマーと営利企業の開発者は違うと思う。 名無し様:あと、技術者は「ほう助」気にしないがスポンサーは権力ないと渋りそうだなw 名無したん:「ほう助」の制約を突破するのは燃えるかもしれん。が、他の目的にオマケで「ほう助」ついてくるのは萎えるし、うっとおしいだけ。ちょっとズレてる気がする。 名無したん:P2Pの新機軸開発への誘導と煽動ですか・・・。確かに某有志(バカ)が意地になりましたけどねぇ・・・。逆噴射の方向だけど もなみ:誤字を修正しましたー。それと技術者暗黒時代というのはキャッチコピーですので、あえて「日本の」と書く必要は無いと判断していますー。 名無し様:技術者が居るのは日本だけではないので「日本の」技術者暗黒時代と書くべきでは。 のらたん:P2Pじゃないけど、似たような事例にYoutubeが有りますね。果たしてどう解決するのか見物です 名無し様:>限りなくゼロに近いと思いでしょー。 誤字? 名無し様:結局、ゼロックスがキヤノンにクロスライセンスを申し込むという、キヤノンの完全勝利でした。>http://www.ntspat.co.jp/rpt/matsumoto.pdf Duo様:コピー機の例でいうと、コピー機を作っちゃダメって判決が出たんだと思ったんだけど。どうなんでしょ。 TT-TTたん:どっかの映画で「科学者は自分が開発したものが悪用されることなど考えもせず、ただただ自分の興味だけで危険なモノを作りやがる」みたいなセリフがあったのデスが、それを思い出しましたー もなみ:前回の記事の日付が2007年になってたのを修正してあたふたー。 名無したん:絶凶・・・OTL 名無したま:くるもなゲトー。しかし任凶とは…orz
|
|
リンクポリシーや転載トカについては、こちらを御覧下さいー。
spamメールや脅迫メールは晒すことがありますので、覚悟の上でどうぞ。
|
|