2001/07/12
東京タワーの話
東京の人で登ったことのある人は少なく、私も実は登ったことがありません。今日はそんな東京タワーの話です。
東京タワーの高さは日本人なら知らなければ嘘、の333メートルです。これは建設当時(昭和33年)としてはエッフェル塔の持つ320メートルの記録をはるかに上回る、世界最長の建物でした。また、現在も日本最長の建物(2位は横浜ランドマークタワーの296メートル、3位は東京都庁の243メートル。ビルとしては日本最長であった池袋サンシャインビルは4位で226メートル)です。この333メートルという高さは語呂が良いから出た数字だと私は思うのですが、東京タワーの建設に関わった人は333メートルという高さには必然性があったと言います。その理由は東京地区のVHFの7局のテレビ局と将来開局予定であったUHF局が関東一円(熱海、甲府、赤城山、水戸、銚子)に電波を送信する際に、高さとして333メートル以上が必要だったからというものです。東京タワーの色は派手な赤と白のツートンカラーですが、厳密には赤ではなく、インターナショナルオレンジというカラーです。これは航空法によって定められており、ようは飛行機がぶつからないように派手なオレンジ色にしろということらしいです。さて、この東京タワーの材料ですが、本来の東京タワーの名目は日本の技術と国産の材料による世界最大のタワーを建てることで経済成長のシンボルをつくるため、とされておりました。ところが現実にはその鉄の材料は朝鮮戦争で使用されたアメリカの戦車を用いたと言われております。これは国産鉄鋼業では良質な鉄を製鉄できず、アメリカの戦車に使用されている鉄が最も上質であったためだそうです。私はこの説にはかなり疑いを持っています(当時も今も戦車は超軍事機密ですし、日本は戦車は国産、アメリカに頼っていません)。もちろんこのことは東京タワーを建設した東京製鉄株式会社に聞いても教えてくれません。ちなみに東京製鐵株式会社というのはもとはIJN(大日本帝国海軍)の工場でした。
余談ですが東京タワーの足元にはフリーメーソンの日本支部があります。


 

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